「座席」で旅する。
2016年秋 北海道フリーパスで道北から道東への旅(8日間) 
2日目

一枚目から非常にベタな観光地&ベタな構図の写真で申し訳ありませんが・・・(笑) 

前日にAir Do便で羽田より新千歳へ向かい、さらに更に列車で札幌へ行き、道内一の繁華街すすきので一泊しました。(1日目)
と、いうわけで札幌から旅をはじめたいと思います。
 最初に乗るのはR55A型シートを搭載したキハ183系の北斗号。行先は東室蘭です。

その後普通列車に乗り継ぎ、室蘭へ。
北海道の工業地帯として知られ、駅周辺も坂が多い港町となっていました。
 帰りは室蘭駅より札幌に直行する特急「すずらん」です。
「すずらん=785系」というのが私のイメージだったのですが最近は789系も充当されているようです。
乗車したかったのは未取材であった785系。785系との巡りあわせが良くない管理人(Sカムイやエアポートなど5回乗車して全て789系)ですが、運よく取材することができました。
この日は札幌からSカムイ(こちらも785系でした)で旭川へと向かい、旭川で一泊。
3日目

この日は旭川より一路稚内を目指します。
特急S宗谷やサロベツで直行・・・がベタなのかもしれませんが、途中駅散策も楽しみたかったので快速列車で名寄へ。
名寄の古本屋さんで暇つぶしの文庫本や新書を数冊仕入れ、 さらに北へ向かいます。
名寄には駅弁はありませんが、駅前の三星食堂さんは創業1914年(第一次大戦開戦の年)。歴史ある食堂で昼食を取りました。
さらに音威子府まで上写真の普通列車に乗車し、音威子府からサロベツ号で稚内へと向かいました。

以前の駅舎から改築されたらしく、真新しい駅舎と「日本最北端の駅」の看板が出迎えてくれます。 
 4日目

稚内の民宿で一泊し、翌日は最北端の宗谷岬をを目指します。
やや雲が多い日でしたが、サハリン島の島影を見ることもできました。

・・・しかし寒い!

結局、最北端の碑と間宮林蔵像を写真に収め、残りの時間はバスでご一緒した方と暖房の効いた土産屋を散策していました。
せっかくなので駅周辺も散策してみましょう。
ローマ建築風で防波堤のような建物は、かつての稚内桟橋駅。
1945年の終戦まで、稚内と日本領であった樺太の大泊(現コルサコフ)を結んでいた船の利用客のために、桟橋まで列車が走っていたとのことです。 
 ところでこの稚内市。地理的・歴史的背景からかロシアの方も多くいらっしゃるようで、標識は日本語・英語のほかにロシア語も併記されています。

似たような事例は根室(こちらもロシア語)や長崎県の対馬(韓国語)でも見られますね。
 さて、帰りはサロベツ号で旭川まで直行します。

旧式のキハ183系ですが、車内は新型車並みの内装となっており、私が利用した指定席車両にはコンセントも設置されていました。
稚内を出発して幌延あたりまでは、車窓にサロベツ原野が広がります。

雪が積もった針葉樹の森や平原はいかにも北海道の自然といった印象ですね。 
5日目

この日は旭川より、網走まで特急で移動

長い乗車時間で疲れたため、駅の喫茶店で食事を取ろうとしたところ、昼食時間帯を過ぎていたためか「駅弁を買って店内で召し上がってください」とのこと。数種類の駅弁から鮭とイクラの親子飯を頂きました。 
網走駅よりバスで網走市立北方民族資料館へ

北海道のアイヌ民族をはじめ、サハリンやカムチャツカ、アラスカなど、国内外の先住民族に関する資料が展示されていました。 

長い時間をかけて築き上げられた文化には寒い地域で暮らしていくための知恵が詰まっています。
網走といえば今も昔も「刑務所の町」ではないでしょうか。
北方民族資料館と網走駅を結ぶ路線バスの経由地には、かつての網走刑務所の施設を用いた「博物館 網走監獄」があります。 
 実際に使用されていた施設を見学することが出来、施設内には妙にリアルな受刑者の人形が数多く展示されていました。

こちらの人形は「労役前に朝食を食べる受刑者」とのこと。お弁当箱に詰められた麦飯に梅干、卓上の小皿に乗せられた沢庵と、今の受刑者と比べても相当質素なメニューですね。
 こちらは受刑者が生活する居室の展示。
整然と並ぶ小さいドアと狭い居室に、「受刑者」が置かれていた環境が垣間見えます。
 変わってこちらは現代の刑務所に関する展示。

現在は6~7名で共同生活をする「共同室」と一人で生活する「単独室」があるようです。

7畳ほどの和室と洗面台、トイレの構成で、ここで受刑者同士が共同生活をするのは相当なストレスになるのではないかと心配になります。
こちらは現在の食事(夕食)の例。

なかなか豪華・・・私よりいいものを食べているかもしれません(笑)
栄養士さんが指導しているとのことで、栄養バランスも良く、学校給食のようにも見えます。 
 お正月にはおせち料理まで出るようです。

おせちと言いながらチキンやケーキが入っているのは「クリスマスも兼ねて」なのでしょうか(笑)
 
6日目

この日は網走より釧網本線を南下し、釧路を目指します。

釧網本線のキハ54は0系からのお下がり座席を搭載していました。
せっかくなので世界遺産「知床」にも寄り道。

釧網線の知床斜里駅よりバスで温泉街のウトロ温泉へ。
 知床斜里駅に戻り。引き続き釧路を目指します

途中駅の「摩周」で有名な豚丼を夕食に。
駅弁にもしてくれるそうです。

煮るのではなく焼かれた豚肉と、甘辛のタレは豚丼というより鰻丼に近い味付けですね。
非常に美味なのでおススメです。
 7日目

釧路から「最東端」を目指します。
根室本線の列車の中で頂いたのは釧路の駅弁「いわしのほっかぶり(+さばのほっかぶり)」

薄くスライスされた大根でネタが巻かれており、さっぱりとしていて美味です。
根室駅よりバスで納沙布岬へ。

民間人が公共交通で行くことが出来る日本の最東端です。(国土最東端は東京都の南鳥島(マーカス島)ですが自衛隊基地のため民間人は上陸できません) 
納沙布岬から北方領土までは最短3.7km。

他の地域以上に「北方領土返還運動」が盛んな土地です。

写真は「四島(しま)の架け橋」。北方領土返還への強い意志が込められています。 
 北方領土に関する資料館も設置されています。

納沙布岬から見えるのは北海道に最も近い歯舞諸島。

地図で見ると改めて、北方領土の近さを実感できますね。
8日目

前日は根室へ行き、釧路市内は全く散策できていなかったため、この日は釧路市内に。

駅から徒歩数分の市場で名物の「勝手丼」を頂きます。
酢飯を購入し、好きな刺身や魚卵を乗せてもらうと、1500円ほどで自分流の海鮮丼が作れる面白い名物です。 
 この日は帯広方面に向かおうと考えていましたが、残念ながらスーパーおおぞら号は運休とのことで、代替として走っている「臨時快速」に乗車

車両はキハ283系を使用しており、特急であれば北海道フリーパスでは乗車できないグリーン車も快速列車ならグリーン料金を払えばOKとのことで、取材のためグリーン車に乗車しました。

座席取材目的であったため特に観光することもなく往復し、夕刻に釧路空港から飛行機で帰京しました。(完)
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