「座席」で旅する。
小田急60000形ロマンスカーMSE「メトロはこね・さがみ」「あさぎり」など 
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運行区間
北千住〜本厚木・小田原
新宿〜片瀬江ノ島・小田原・箱根湯本・御殿場 
座席図鑑No037
取材:2009年11月
ページ公開:サイト公開当初
ページ更新:2016年12月9日 
2008年に登場。代々木上原から東京メトロ千代田線に直通し、北千住から町田、本厚木や箱根湯本へ向かう観光にも通勤にも便利な特急列車を実現したのが60000形MSEです。

当初は地下鉄直通運用がメインでしたが、現在では新宿発着の各列車やRSEを置き換えての「あさぎり」号など、幅広く活躍しています。

カラーは《真珠の耳飾りの少女》や《牛乳を注ぐ女》で知られるオランダの画家フェルメールが作品に用いた青をモチーフとしているようです。
見出しでフェルメールブルーを再現してみました。「ウルトラマリン」と呼ばれ、当時金より高価であったラピスラズリから生成されていた色をフェルメールがふんだんに用いていたことは、17世紀オランダの繁栄を物語っていますね。

こちらは貫通型の先頭車。新宿口では原則10両運転のEXE(EXEα)と異なり、MSEは6両での運転も日常的に行われています。
●普通席
ヴォールト型の天井、座席の形、木目調の部品など前作「VSE」の内装を色濃く受け継いでいるMSEの車内です。
対して、落ち着いた座席・ヘッドカバーの色調、4・6両に分割可能な10両編成でのキャパシティの大きさなどEXEの特色も受け継いでおり、ビジネス輸送に特化しすぎて観光客の不興を買った「EXE」、観光輸送を専門とし、ビジネス利用が一切考慮されていない「VSE」の双方を中和したような車両というのがピッタリなイメージではないかと思います。

VSE・EXE双方の内装から長所を活かして観光・ビジネス両面で通用する車内の雰囲気を完成させた事は素晴らしいのではないかと思います。

さて、座席に目を向けましょう。VSEのページでも書いていますが、このタイプの座席は非常にクッションが固いです。小田急では「シートの厚さに頼らず薄型でありながら人間工学に基づいて疲れにくい座席として設計」と説明していますが、まるで沈み込みのない座ブトン、板のような背もたれ共に高い評価を付けられるものではありません。
通勤などで30分〜1時間弱程の乗車ならまだしも、北千住から箱根湯本まで長時間乗車となる「メトロはこね」ではこの座席で過ごすのは辛いのではないか・・・と思います

シートピッチは983oとEXEの1000oより狭いですが、背もたれを薄く設計したため足元の空間は広く感じられます。これはGood!

テーブルは「ブーメラン型」のもの、特徴としてA4ノートパソコンや、飲み物とお弁当を置ける大きさを確保しつつも、テーブルを出したまま座席を回転させることが出来る形だそうです。(そんな人いるか?)

荷物棚はこれまた「VSE」譲りの使いにくいもので、カバンなどなら置けますが、旅行のお土産をたくさん持って乗車する時、御殿場アウトレットで買いすぎてしまった!などという場合には少し狭いかもしれません。
こちらは5号車・8号車に設置されている車いす対応席。他の車型と同様、一人掛けで肘掛が跳ね上げられる仕様になっています。

MSEでは肘掛収納のテーブルを採用していますが肘掛を跳ね上げを可能にするため、この座席では小型のものが設置されています。
●売店 
3号車・9号車には車内販売の基地を兼ねた売店が設置されています。
VSEの売店にも良く似た雰囲気ですが、営業は「メトロはこね」などの観光特急に限られています。

また、自動販売機も設置されており、こちらは全列車で使用できます。通勤時間帯に良く見られる光景ですが、発車時間ギリギリに慌てて特急券を買って乗り込んで駅で飲み物を買い忘れた!なんて場合も大丈夫ですね(笑)
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