「座席」で旅する。
座席図鑑 近畿日本鉄道50000系「しまかぜ」 
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運行区間
大阪難波・近鉄名古屋・京都~伊勢市・賢島 
座席図鑑 No.102
取材:2014年1月
ページ公開:2014年1月25日
ページ更新:2016年12月26日
 




2013年、伊勢神宮の式年遷宮に合わせて登場した名古屋・大阪難波~賢島を結ぶ観光特急列車です。

普通車は連結されておらず、カフェカー・個室と横2+1列のプレミアムシートで車両が構成されています。

その豪華な内装が話題を呼び、運行開始以来、連日満席の超人気列車で、2014年秋には京都~賢島間を結ぶ3編成目の増備も決定。

キャッチコピーは「プレミアムな風に、乗ろう」

2014年 鉄道友の会ブルーリボン賞受賞

●プレミアムシート(1・2・5・6号車)

「しまかぜ」プレミアムシート車内全景

「しまかぜ」プレミアムシート座席(展開していない状態)

左から「運転室越しに展望を楽しめる先頭車の画像」「プレミアムシートの電動式カーテン」「各車両に設置されている液晶案内装置」
 ●拡大可能写真(以下4枚)

左:プレミアムシートのハイデッキ車両(1・6号車)
右:プレミアムシートのノーマルデッキ車両(2・5号車)


左:プレミアムシート2人掛けの展開画像
右:プレミアムシート1人掛けの展開画像

中間の2両を除いた4両は、横2+1列のリクライニングシートが並ぶプレミアムシート車両となっています。

4両の内、両先頭車となる1・6号車は床面が高く眺望に優れたハイデッキ構造、2両目となる2・5号車は乗り降りのしやすいノーマルフロアの車両となっており、ノーマルフロア車両の2号車(名古屋発着列車)5号車(大阪難波発着列車)には車いす対応席も設置。

座席は全ての号車で共通のシートで、革の表地を縫った横3列のシートには電動式のリクライニング・レッグレスト。更にランバーサポート(腰の部分のクッションの固さを変えられる機能)や簡易マッサージ機能まで搭載されています。簡易マッサージはランバーサポートを固め~柔らかめと繰り返すことで、腰のあたりの疲れをリフレッシュできるもの。リクライニング・レッグレストなどの操作パネルの画像

リクライニング・レッグレストは電動式で任意の角度で止めることが出来、レッグレストはお参りやおかげ横丁で歩き疲れた時にもGood!
ヘッドレストのピロー(枕)は高さを手動で好きな位置に調節することが可能。

テーブルは背面収納テーブルと2面展開のインアームテーブル。2種類を設置しています。
更に肘掛下にはコンセントを各席1基づつ装備!新幹線ではメジャーになってきましたが私鉄特急では同社の「Ace」と並んで珍しい設備です。

窓は肘掛の更に下から間接照明の下まで超「ワイドビュー」仕様になっており、窓のブラインドは電動式で、好きな高さまでおろせるようになっています。

クッションも柔らかく、座り心地は非常に良いです。
リクライニングを倒してレッグレストに足を乗せ・・・管理人は「しまかぜ」での貴重な時間の半分以上を寝て過ごしてしまいました(笑)

座席のヘッドレスト脇の部分に車内移動時などに握れるグリップが設置されていますが、グリップの上の面には座席番号が点字で打たれています

 「プレミアムシート車」同士の連結部分となる両先頭車の2・5号車寄りデッキには、乗客が荷物を収納できる鍵付きのロッカーが設置されています。

「広くて豪華な座席に座っていただくのに荷物やお土産で狭くなってしまってはもったいない」という発想から作られたようです。

しかし見てみたところ、あまり鍵が抜かれて使用されている様子はなく、ちょっともったいないですね。
●グループ専用車両(4号車/大阪・京都発着便・3号車/名古屋発着便)
 ♦セミコンパートメントルーム

▲座席の画像にチェンジ可能(マウスポインタに重ねるorタッチ) ▲拡大表示可能写真(上2枚 クリックorタッチ)
名古屋発着の列車は3号車・大阪難波発着の列車は4号車は「グループ専用車両」となっており、2室の個室(次の項目)の他、定員6名のセミコンパートメントが設置されています。

定員より1名少ない5名以上で利用でき、5~6人での利用のほか、7名のグループの方が6名分を個室、1人分をプレミアムシートで購入し、座る時は詰めてこの座席に7人で座る。という使い方もできるようです。(特にお子さんを含む7~8人なら余裕があるかも)

室内は3人掛けのソファーが向かいあって設置されており、通路とはパーテーションで区切られています。
ソファーの上には荷物棚が設置されています。

カーテンは電動ブラインドになっています。
♦「和風個室」  ♦洋風個室 
 ▲拡大表示可能写真(上2枚、クリックorタッチで拡大) ▲拡大表示可能写真(上2枚、クリックorタッチで拡大)
「和風個室」

和風個室は「掘りごたつ」をイメージした作りになっていて、室内では靴を脱いで過ごすことになります。
(土足厳禁の旨が掛かれたプレートと下駄箱が設置されています)

座席は掘りごたつ風のテーブルを挟んで座椅子(それもリクライニング座椅子(笑))が4席設置されています。
 「洋風個室」

洋風個室は自宅のリビングのような、テーブルを4席のソファーが囲む形状になっています。
どうも座席自体は団体列車用の「楽」と同型のものを採用したようです。
その他、1脚のスツール(背もたれ無し簡易椅子)が用意されています。
「和風個室」「洋風個室」共通部分 

室内設備はそれぞれの趣向を凝らした座席やテーブルの他、テレビや全面展望の映像・子供向けコンテンツなどを配信するモニターがそれぞれの個室に1台づつ設置されています。

また、隣のカフェカーからアテンダントさんを呼び出せるボタンも両個室ともにテーブルの上に設置されています。

登場以来連日満員で、現在「日本一切符の取りにくい列車」と言われている「しまかぜ」ですが、この2室の個室はしまかぜの全ての座席の中でも一番の「プラチナチケット」と言われています。

発売の1秒後には既に残っていない。というのは日常茶飯事のようです・・・ご希望の方は近鉄の切符を扱っている窓口や旅行代理店さんで「10時打ち」を!
●カフェ車両(3号車/大阪・京都発着便・4号車/名古屋発着編成)

宣伝ポスターでも頻繁に用いられ、恐らく豪華観光特急「しまかぜ」を象徴するような空間であると言っても過言ではない(名古屋発着編成)4号車・(大阪難波発着編成)3号車の「カフェカー」です。 

平成に入って以降在来線特急やブルートレインから、21世紀に入って以降新幹線からも消えていき、いまや一部の寝台列車にのみ残り風前の灯となった「温かい食事を提供する食堂車・カフェ車両」

そんな時代に逆行するのかのように、「しまかぜ」では丸々1両がカフェ車両に設定されています!

車両自体も「2階建て車両=ビスタカー」で、「30000系ビスタEX」「楽」と並んで10100系以来、近鉄特急伝統のダブルデッカー車両となっています。

画像は左側が落ち着いた雰囲気の階下席、右画像がダブルデッカーの優れた眺望が自慢の2階席となっており、それぞれカフェ内は自由席となっています。(休日を中心に混雑しますのでご注意ください)


カフェ席のメニューと代表メニューの「海の幸ピラフ」の画像です(メニュー画像はクリックで拡大表示)

メニューは食事に「海の幸ピラフ」「松阪牛カレー」「うな重」など、いずれも沿線の名産を使用したメニューになっています。
その他にサンドウィッチなどの軽食やアルコール・おつまみ、コーヒーや紅茶にスイーツなどのティータイムメニューも充実しています。

一部には座席にテイクアウトして食事可能なメニューもあります。

(海の幸ピラフ、海老やタコ、アサリといったシーフード入りのパエリア風で、とても車内で提供される(おそらくレンジでチンであろう)食事とは思えないほどとても美味しかったです。)

(アテンダントさん方の許可を得て撮影しています)


カフェ車両に設置されている売店です。
カフェでの食事の準備が行われているほか、沿線のお土産なども販売されています。 
デッキ・共用スペース・その他 
 「しまかぜ」のエントランスの床は「御影石」が敷かれています。
自動販売機は2号車に設置されています。 
 乗車後にはアテンダントさんから記念乗車証とおしぼりが配布されます。
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