座席図鑑 近畿日本鉄道26000系「さくらライナー」 
1990年に登場した吉野山への観光特急列車です。

車体は前作「アーバンライナー」をベースにしながらも、観光特急らしい柔和なデザインを採り入れています。 

2011年までに更新工事が行われ、座席の交換やデラックスカーの新設などが行われました。
「さくらライナー」の普通車といえば、リニューアル前は「背起こし回転式」で「簡易リクライニング」と保守的な仕様の座席と「肘掛収納テーブル」「客室の案内ディスプレイ」など新しい要素を取り込んだ面もある2面性を持った内装でした。

2011年のリニューアルで座席は22600系(と、同線の16600系)で採用された座席に交換されました。
モケットはリニューアル前のイメージを継承した「さくらの花びら」のイメージのものになっています。

22600系のページでも書いた通り、座り心地は固めですが良く成形されていてGood。コンセントは2席の間に1基が設置されています。
フットレストも22600系同様、2面展開で大型の使いやすいものです。

旧式の座席を廃して快適な新型座席に替えつつも従来からの「さくらライナー」のイメージをしっかり残し、それどころか満開の桜の中で過ごすような車内にイメージアップしています・・・近鉄さんお見事!
車いす対応席とバリアフリー対応設備は2号車に設置されています。
 
リニューアル前には無かったデラックスカーですが、リニューアル後は2号車が丸々デラックスカーとなっています。
座席はアーバンライナーNext/Plusで採用された座席をベースにしながらも、各所が改良されています。

2人掛けが1人分づつに分かれているのは従来からですが、大型の背面テーブルとコンセントを設置。
フットレストも大型のものになり、アーバンライナーのフットレストより格段に使いやすくなっています。

上下可動式のヘッドレストはアーバンライナー同様やわらかくて使い心地が非常に良いです。
個人的には(明らかに別格な「しまかぜ」を除けば)一番の座り心地なのではないかな。と思います。
南大阪・吉野線特急は他の線の特急でリクライニングシートが採用された後も20年以上(わざわざ旧式の非リクライニングシートを製造したり、10100系ビスタカー二世から引っぺがして持ってきてまで)マイナーチェンジどころか新型が登場した時であってもリクライニングしない座席が設置され、客室デッキも一切設置されないなど意図的に内装面で差別されてきた時代がありました。「さくらライナー」登場後はそれも和らぎ、ACE・Aceの狭軌版の登場や16000系系統のリニューアル。そして今回の「さくらライナー」リニューアルでのデラックスカーの設置などで本線と同じ(もしくはそれ以上の)レベルの内装が実現してきました。
デラックスカーの車内出入り口付近には桜のシンボルが設置されています。 
リニューアル前は座席が設置されていた先頭部は、展望フリースペース付きのデッキに改造されました。

このデッキの座席も「桜の花びら」のイメージでしょうか。 
3号車には自動販売機も設置されています。

大型の自販機で品揃えも多い方です。 
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