「座席」で旅する
座席図鑑 伊豆急行2100系「リゾート21」第二編成
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運行区間
JR伊東線・伊豆急行線
熱海~伊豆急下田(~2009年) 
 座席図鑑No.187
ページ公開:2009年6月(「鉄座研!!として)
2017年2月3日(「座席」で旅する。として)
取材:2009年5月

 1985年に登場した2100系「リゾート21」は、翌年のブルーリボン賞を受賞。あの100系新幹線南海サザン号を抑えての受賞であり、旅客、鉄道ファン双方から高評価を得た看板列車となりました。また受賞の際には、その「内装の先進性」が(これまた非常に斬新な100系を差し置いて)評価されたことも車内学的にはエポックメイキングなことでした。
早くも翌年には増備が行われ、このページで紹介する編成が登場。初のリゾート21である第一編成、初の東京駅乗り入れを実現した第三編成、そして”EX””アルファ”と発展した各編成に比べるといささか地味な立ち位置にあった編成でしたが、最後まで当初の設計思想通り、伊豆急船内各駅停車に従事し続けました。
2009年5月、さよなら運転を行い引退しました。
●普通車 

ポップな印象の1次車、そして登場時のモケットが長く残されていた3次車と比較すると2次車は「クール・シック」といった表現が似合う、落ち着いた雰囲気が特徴でした。

2100系を象徴する特殊な座席配置、デッキ付近は4人掛けボックスシートとして、車両中央は2人掛けのシートと海向きのベンチシートの組合せで、どの席からでも相模湾を眺められるよう工夫されていました。

座席自体も料金不要列車としては充分すぎるほどのゆったりしたもので、乗車時間の短い伊東線・伊豆急行では「もっと乗っていたい」と思わせてくれるほど。

かつては普通列車用の第1~3次車にも「ロイヤルボックス」が連結され、トンネルでの演出を楽しむことが出来ましたが、第1・2次車の引退より早く、臨時「リゾート踊り子」用の1両を除いて引退しています。

こちらは2人掛けボックス部。
こちらは山側となるものの、海側のベンチシートが低めに設計されているため、ベンチシート越しに海を見ることも可能でした。
こちらはベンチシート部。
全て海を向いてセットされており、バケット状のシートにひじ掛けまでついた「豪華仕様」でした。
デザインは共通ながらもカラーコードを変えた車両もありました。
ある意味「座席屋泣かせ」(展望席で紹介しているグリーン系の座席を設置した車両もあったそうですが未撮影)ですが、リゾート21に対する芸の細かさを感じることが出来ます。

モケットの柄自体が異なるこちらの車両は、晩年に第1編成と第2編成の間で中間車の入れ替えが発生したことによって第1編成廃車後も生き残った「1次車の生き残り」。編成内の他の車両より1年だけ車齢が古い車両でしたが、2009年の引退まで運命を共にしました。

入れ替えによるモケット交換も行われず、第1編成のポップで明るい雰囲気を残したまま運行されました。

第1・第2編成の共通点として、旧型車両の足回りを再利用して製造されたことが挙げられます。第3編成以降は完全新造車として登場しているため、中間車の入れ替えは行われなかったほか、第1・2編成引退後も長く運行されているようです。

あれ・・・?右写真の手前の座席、座面モケットが登場時からのものになっている・・・?

●展望席 
 リゾート21の目玉でもある展望席。

こちらも2次車のモケットを縫った座席が搭載されていますが、ブラック系ではなくピンク・グリーンの2色で明るいポップな雰囲気を演出。

後列になるにつれて段が挙がるシアター型を採用しており、最後列まで充分な展望を楽しむことができました。
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