座席図鑑 JR東日本E351系「スーパーあずさ」 
中央高速を走行する高速バスが台頭するなかで中央本線特急「あずさ」の乗客確保のために民営化間もないJR東日本は苦戦していました。

1987年より従来の183系にグレードアップ改造を施しましたが、国鉄時代からの183系では高速化が望めないことから振り子式の新型車両を作ることに。
その結果生まれたE351系の最高速度は130㎞。東京~松本間を2時間半前後で結ぶ中央本線のエース列車です。
E351系というとなんといっても「たまご型の車体・前面形状」のイメージがありますが、なんと座席も「たまご型」(笑)しかし「振り子」中や揺れているときでも体をホールドしてくれるような設計になっているようで座り心地は良い座席です。
しかし肘掛を見てみると30センチの定規を2つ繋げたのかのような(笑)細くて真っ平のものでリクライニングをして肘を掛けると掛け心地が悪いです。

そんなたまご型のフリーストップリクライニングシートが970㎜ピッチで配置されています。
モケットは暗めのグリーン・パープルで落ち着いたカラーですね。
テーブルは肘掛に収納するインアームテーブルを設置。

振り子運転中でも車内を移動しやすいよう、座席のヘッド部分の脇には手摺りが設置されています。
 10号車の車いす対応席です。
同号車には多目的室や車いすで入りやすいトイレなど車いすの方対応設備が揃っています。
さて、グリーン席です。
前作、255系の4列座席を踏襲していますが「たまご型の車体」の為、車体幅が255系より約10cm狭くなっています。その車体の狭さで通路幅を確保しながら4列のグリーン車を作ると・・・

さらにかつては同じ路線をバブル期改造、現在でも在来線最高と評価されることも多いグリーン車座席を設置した183系「グレードアップあずさ」が走っていた訳でして・・・

255系の4列グリーン車も充分狭く感じられますが、はっきり言ってこちらは「マクラが付いた普通車が広いピッチで置かれてる」程度にしか感じられません。

標準的な体型の管理人でもそう感じるのですから恰幅の良い方だと更に狭く思えるのではないでしょうか。
肘掛は普通車と同様、人が肘を置くことを前提に作られたとは到底思えない細くて真っ平らなもの。リクライニングして肘をかけてゆったりくつろぐ・・・と思いきや肩が上がった状態になってしまいます
そんな
(ゴホンゴホン!)グリーン車の4列座席はシートピッチ1160㎜で設置されていて、テーブルは肘掛収納と背面収納の2種類でこちらは使いやすいです。

中肘掛・外肘掛双方にボタンが設置されていますが中肘掛はリクライニングボタン、外肘掛は「シートヒーター装置」となっています。
信州地方の寒い地域を走る車両であることから設置されたもので他の車両には採用例のない珍しいものです。

2種類のテーブルやシートヒーターの設置など、そんな点を差し引いても、やはり私としては同社の225系と並んで「レベルの低いグリーン席」という評価を付けざるを得なかったです。

やはり振り子車両でもJR西日本の381系のように、途中で2列席と1列席を入れ替えるなど重量の調節をしながらでも「3列グリーン席」を実現してほしかったと思います。
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