座席図鑑 JR東日本E3系新幹線「こまち」 
1997年の秋田新幹線開通と共に登場しました。

秋田新幹線の列車名とE3系の愛称は秋田県出身の小野小町を由来に「こまち」と命名されました。

以降6両への増車や編成増備を繰り返しながら東京都秋田を結び続けて来ましたが、E6系の導入により引退がスタート。
2014年3月限りで「こまち」からは引退する予定となっています。
普通車の内、ブルー系のモケットが縫われた秋田寄りの2両の車内になります。
ブルーの座席は910㎜ピッチ、ブラウン系の座席は980㎜ピッチの車両と差があるのですが、これは「こまち」登場からしばらくの間2両のみ設定されていた自由席車両の仕様で、400系同様に自由席(910mm)と指定席(980mm)でシートピッチに差をつけていた名残(?)です。

ちなみに写真の座席は比較的新しい編成の座席で、登場時は既に全席指定席になっていましたが旧来の編成と定員を合わせるため指定席ではあるものの従来の車両と同じように910㎜に合わせざるを得なかった・・・ということで後述の座席と同じく指定席で運用されていながらもピッチに差が付いています。

座席はE257系と同型のリクライニング・座面スライド機能付きリクライニングシートで、足元には簡易型のフットレストも設置されています。

テーブルは背面収納式で大き目のものになっています。

座り心地は・・・E257系同様に良く成形されているものの固め・・・個人的には初期車のほうが好きだったりします(^^;)

※2014年2月以降、残存する編成は全てこちらの新しいタイプの座席が設置された車両になっています。
こちらは登場時から指定席向けに配置された車両の車内。

ピッチが980㎜と広めになっているほか、モケットの背中部分は茶色になっています。 
 こちらはR1編成~R17編成(一次車)の座席です。
横須賀線・総武快速線のE217系グリーン車に設置されている座席と同型で、新しい編成のものに比べると座面スライド・フットレストなどの設備はないものの座り心地は柔らか目になっています。
肘掛が革貼りになっているのも好印象ですね!

この座席は元指定席向け車両ですが、元自由席向け車両は一番上の座席同様、背中部分がブルーのモケットになっています。

※2014年2月に一次車として最後に残ったR16編成が廃車となったため現在こちらの座席を設置した車両は走っていません。
こちらはグリーン車の車内です。

一目見て「マクラが付いた普通車?」と思われた方は私だけではないはず・・・
400系・E3系・E6系の「在来線直通・ミニ新幹線」では車体幅は在来線と同じになっています。
その為400系では普通車4列・グリーン車3列の座席を採用しましたが、残念なことにE3系では普通車・グリーン車共4列配置になってしまいました。

その結果、このような普通車と大差ない座席に仕上がってしまっています。
まず座って気になったのは幅の狭さ。着座した時に「グリーン席座席のゆとり」を全く感じられません。
幸い見知らぬ人と隣同士で座ったことはありませんが、もしそういう状況になれば、グリーン車に必要な「プライベート感」など微塵も感じられないんだろうな、と思います。

そして中肘掛(センターアームレスト)もグリーン席としては異常なほど狭く、隣の席との肘掛争いになるのは言うまでもない他、一人で掛けたとしても満足できない狭さです。
側肘掛も細く、お世辞にも「くつろげる」シロモノでは無いな。と感じました。
フットレストは2面展開ですが高さの調整は一切出来ず、裏面を展開しても表面と同じカーペット仕様で靴を脱いでの使用は躊躇われる。というお粗末なもの。
・・・ゴホンゴホン!

テーブルは2種類を装備しています。
背面収納テーブルは普通車同様大き目で使いやすいのですが、インアームテーブルは何故か異様に薄くて小さいもので、どうも頼りなさげです。

唯一普通車より優位に感じたのはヘッドレスト部分のマクラで、やわらかさの中に適度な張りもあって使い心地が良いです。

「定員の少ないミニ新幹線」で「あまり豪華にしすぎると仙台や盛岡までの乗客も、こまちを指名買いしてしまう」というのは良く分かるのですが、それならグリーン車を中間車にして3列グリーン席にしたり、東北新幹線内で降りるお客さんには併結相手で定員が多い「はやて」や「はやぶさ」のグリーン車を販売することも出来るはず。

4時間前後という長い時間を乗りとおす秋田新幹線だからこそ必要とされるのが「ゆったりとくつろげるグリーン席」である訳ですが、「E2系のグリーン席をあちこち削って在来線サイズに合わせました!」というような座席が設置されてしまったのは残念としか言いようがありません。
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