「座席」で旅する。
座席図鑑 タイ国鉄北本線特急スプリンター号 
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運行区間
バンコク(ファランポーン駅)~アユタヤ~チェンマイ 
座席図鑑 No179 
取材:2016年2月
ページ公開2017年1月2日

 バンコク~チェンマイ間をおよそ12時間で結び、航空機に対抗できるタイ国鉄の切り札特急として登場しました。
英国製の車両と韓国製の車両が用いられており、今回紹介するのは英国製の車両。
全車が冷房付き1等車で編成されており、現地の方が乗車している普通列車の30倍近くと、グランクラスも真っ青の世間離れしすぎた値段(バンコク⇒アユタヤ間、日本円で1100円ほど)ゆえに、事実上外国人専用列車と化している姿が印象的でした^^:

その私も含む外国人旅客は、時間のかかるチェンマイまでではなく、世界遺産の旧都、アユタヤへの観光アクセス利用が中心となっています。
列車が入線すると、旅客の目の前で「洗車」が始まるのがタイ国鉄であったりします。

発車時間を過ぎて入線してきた特急列車、ただでさえ遅れているのに発車しないと思ったら掃除中・・・というのも日常のようです。

 さすが「微笑みの国」、屋根をお掃除中のお兄さんはカメラを持った私を見て撮ってくれとばかりにポーズを取ってくれました(笑)
●一等車

車内はレザー張りのリクライニングシートが2列+2列配置で設置されています。 

「一等車」を名乗るだけあって、シートピッチ・リクライニング量ともに充分なもので、座席自体も日本の特急車両に大きく劣らないもの。

ただし、線路などの整備が日本ほど行われていないためか、台車からの揺れはある程度あります。
バンコクを発車してからしばらくは市街地をのんびりと走行しますが、やがて田園地帯を走行します。日本と同じ米食文化のタイらしい光景で、その独特の揺れとともに、なんとも味がある旅を演出してくれます。

先述した通り、この列車はタイの物価からすると信じられないほど高額の運賃を徴収する「殿様列車」。
駅で駅員さん以外の方に「特急に乗ってアユタヤに行く」というのは「私はお金持ちの外国人観光客でございます」と自己紹介するようなもの。。。「オレのタクシーで連れて行ってやるよ!」「トゥクトゥクで乗せて行くぜ!(行けるのか!?)」など、客引きにかなり遭います。断るのが苦手な方は注意しましょう。

切符売り場の駅員さんも英語が話せない方が多いようです。私は「●時●分」「リミテッドエクスプレス」「ファーストクラス」「toアユタヤ」を連呼してようやく発行して頂けました(笑)

航空機にサービス面でも対抗するためか、バンコクを出発して間もなく、機内食ならぬ「車内食」が提供されます。

乗車した日は白飯と辛く味付けされたそぼろ(魚?)さらに煮卵というメニューでした。
私は世界のどこでどんなものでも食べられる人間なので気になりませんでしたが・・・タイ料理らしい独特の香りと味がしますので、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
●寄り道①アユタヤ 

14世紀から18世紀に至るまで、タイで栄えたアユタヤ王朝の旧都にして、現在は世界文化遺産に登録されている「古都アユタヤ」の遺構群です。

かつて東南アジア諸国はもちろん、ヨーロッパ諸国や明・清時代の中国、そして鎖国以前の日本とも交流があり、繁栄を極めましたが、1767年、第二次泰緬戦争でコンバウン朝ビルマの侵攻により滅亡。その後アユタヤに都が置かれることはなく、現在に至るまで往時の姿を伝えています。

バンコクより、この特急列車はもちろん、タクシーやバスを用いての日帰り観光も可能であり、バンコクへの団体ツアーなどには必ずと言っていいほど組み込まれる人気の観光地です。

 ●寄り道②バンコク

こちらは現在の首都バンコク。タイはもちろん、ASEAN諸国を代表する世界都市であり、ビルが立ち並ぶ都会と名物の「交通渋滞」は今やバンコクの名物。 渋滞対策として登場した都市高速鉄道「エアポート・レイル・リンク」の活躍もむなしく、その繁栄を象徴するかのように至る所で一日を通して渋滞が見られます。

右写真は、こちらもASEAN諸国を代表する国際空港であり、ASEAN諸国・北東アジア・南アジア・アフリカの中心に位置している土地柄からか、乗継客が非常に多いハブ空港となっているバンコク・スワナプーム国際空港。空港内にある写真のジオラマはなにかのお祭り(?)のようですが。。。なんとなく「浪漫飛行」が流れるJALのCMを思いだす光景ですね(笑)

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