座席図鑑 JR四国8000系「しおかぜ」「いしづち」 
岡山・高松から松山までを結ぶJR四国のエース特急「しおかぜ」(岡山発着)「いしづち」(高松発着)の主力車両、8000系です。
快適な内装と最高130km/hの高速で、四国の二大主要都市間を駆け抜けています。
 取材:2014(平成26)年12月
●普通車
指定席・グリーン席は2004~2006年のリニューアルで改座が行われたのに対し、自由席車は登場時からの座席が現在でも搭載されています。

1993年の登場であり、この座席も20年選手ですが座り心地は上々。自由席車での使用が前提のため、座席には立席客が掴める取っ手が設置されています。
シートピッチは980㎜と標準よりやや広めに取られており、足元には跳ね上げ式のフットレストも設置されています。
指定席は新規製作された座席に改座されています。この座席が登場した2000年代中盤頃、九州新幹線800系をきっかけに「高級感」「温かみのある内装」を目指して木製のフレームで構成された座席が流行した時期があり、8000系の改座でも木製フレームの座席の導入に至っています。

クッションはやや固めですが、長時間乗車では疲れにくいのでgood。ヘッドレスト部分の詰め物も良く成形されており、身体のラインにフィットする形状になっているので快適な座り心地です。

シートピッチは自由席車と同じ980㎜、こちらもフットレストが設置されています。
一部の号車には青系のモケットを縫った座席が設置されています。 
●グリーン車 
JR四国のフラッグシップ特急と言われる「しおかぜ」「いしづち」号の誇るべきグリーン席です。

座席は2列+1列の横3列配置、半室構造なので定員は少な目ですがゆったりと過ごすことが出来ます。
座席は、「普通車の座席を横3列に広げました!どうだ、グリーン席に見えるだろう!」と言いたいのか、本当に指定席と同じような座席が横幅だけを広げて堂々と並べられています。一見しただけでは上の「指定席、ブルーモケットバージョン」と違いが判りません。 

まずは肘掛、近年JR東日本に多い4列配置のグリーン車では「仕切り」にしかならない中肘掛が多く、当サイトでも車種ごとに酷評を書いていますが、この8000系はなんと横3列配置にしてやはり仕切りにしかならない太さ。一体何のための3列配置なんでしょう。そして肘掛自体もフレームと同じ木製のパーツで作られており肘を掛けた時の「ヒヤッ」とした感覚は普通席でも通勤電車でも避けたいもの、いや、先例を挙げれば普通席でも通勤電車でもモケットが張られているものもあり余程快適です。

その肘掛と背もたれの間もスカスカで、決して座り心地、肘のかけ心地が良いとは言えません。

座席周りの設備としてはリクライニングボタンと普通席よりやや大きい程度のフットレストしか無く、「グリーン席」のサービスとは何なのかを改めて考えさせられます。
更に照明は普通車と同じ白色の蛍光灯で、他に照明として荷棚下に読書灯が設置されていますが貧弱であまり使い物になりません。

そして極め付けはヘッドカバー、特急グリーン席の座席に堂々と
「指定席」と書かれた何とも安っぽいカバーが掛けられているのは日本全国の特急列車に乗っても滅多にみられるものではありません。(唯一かも・・・)そもそも、自由席と間違われやすいと思われる指定席のヘッドカバーは普通の物なのに(広さだけ見れば)おおよそ「グリーン席だろう」と想像できる座席に「指定席」とデカデカと書く必要はあるのでしょうか。個人的には低レベルグリーン席番付、東の横綱「255系」と肩を並べるのに相応しい堂々たる「西の横綱」であると思います。・・・・・・ゴホンゴホン!

古代ギリシアの哲学者ソクラテスは「良い妻を持つと幸せになれる、悪い妻を持つと哲学者になれる」と言ったそうですが、良いグリーン席に座ると幸せな旅が出来ます。この座席に座るときっと貴方も「グリーン席とは何か」と考える車内学者・哲学者になれるでしょう。個人的には超オススメです!
 こちらは一人掛け席。
座り心地は2人掛け席同様、咳き込む前に書いた通りの座席です(殴)
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