座席図鑑 JR西日本583系「きたぐに」編成       第11回ブルーリボン賞受賞
  北は青森から。南は西鹿児島まで日本全国に展開した世界初の電車寝台特急「583系」  しかし「座席として昼行も」「寝台として夜行も」という欲張りな設計が徐々に災いしてきます。
普通車でもリクライニングシートが増えた事で583系のボックスでは不満 という声が相次ぎ、寝台も2段式B寝台の24系25型登場により3段寝台が敬遠される時代に・・・

「ゆとり」の時代に流された「鉄道界のモーレツ社員」583系。晩年は「座席も寝台も」というな設備を生かして急行「きたぐに」で運用されていましたが、2012年「きたぐに」は廃止となりました。
ブルーリボン賞はベースになった「月光型」581系が受賞
自由席車は583系登場時からのボックスシートが設置されています。
ボックスシートとはいえ、元々特急用に設計された座席ということもありゆったりとした背もたれ・窓側にも肘掛があるなど恵まれた設備になっています。

しかし、特急や急行で(夜行快速においても)リクライニングシートが主流となった今、やはりボックスシートでは見劣りするものがあります。

座席車としてもう一種類、B寝台上・中段とほぼ同じ値段ですがグリーン車も設定されています。

横4列の座席が並んでおり、モケットは「雷鳥」の485系などと同じもの、シートピッチは1160mmに設定されています。

座席夜行としては快適装備なのですが、B寝台と同じ値段でこの設備なので、長距離の乗客にはやはり人気はありません。
「寝るほどの長い区間じゃないけど、自由席だと座れないかもしれないしボックスシートだし・・・」という短区間の乗客が主な利用者であったようです。
 
写真を撮影したのは金曜夜に大阪を出た「きたぐに」の為、多少は利用者がいますが、別の機会
に乗車した時は乗客0人という悲惨な状況でした。
B寝台車は583系登場時からの姿、そして日本で最後に残った3段式寝台でもありました。

写真左上=B寝台車全景
写真右上=上段
写真左下=中段(マウスポインタを合わせると、パン下中段)
写真右下=下段

のそれぞれ画像になっています。
寝台料金は上・中段が5250円、下段は6300円と、寝台幅が広い下段は少し高めの設定になっていました。
「パン下中段」とは、8号車の屋根に設置されているパンタグラフの下に設置された寝台で、屋根の高さの都合で上段が設置できない事から下・中段の2段寝台になっていました。

同じ料金の上段・中段に比べて高さがあり快適だったことから人気の区画でした。
本来、583系という車両にA寝台はなかったのですが、 「きたぐに」号ではA寝台の需要があると判断され、改造されたうえでA寝台が設定されました。


上下2段式のA寝台ですが、晩年はA寝台は個室が主流になったことから、貴重な「開放式A寝台の生き残り」としても人気がありました。
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