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座席図鑑 JR北海道・四国54形気動車
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運行区間:予讃線・内子線・土讃線(四国)釧網本線・根室本線・宗谷本線・留萌本線(北海道)  座席図鑑 No182
公開:2016年11月24日
取材:2016年10月・11月(北海道車)
2016年8月(四国車)
国鉄分割民営化前年、民営化後の経営困難が予想される(そして現実となった)JR北海道と四国に向けて、最後の国鉄予算を注ぎ込んだ「遺産」として登場した車両が54形気動車です。
急行型からの格下げ車両が多く運用されており、低コスト車両での置き換えを目的とした四国向けの車両はバス部品を流用しコストダウンを、厳しい気候のローカル線向けとなった北海道仕様ではデッキ設置やエゾシカ対策の汽笛やスカートといった、異なる地域向けに特徴ある内外装を備えていることが特徴となっています。
写真は平成28年10月31日、66年ぶりの10月中における初雪(北海道新聞 Nov.1,2016)となった名寄駅にて
●JR四国所属車両 
二段窓と21メートル・2ドア車内に広がる「超」ロングシートが特徴のJR四国所属車両です。
外観の写真は・・・??私の悪い癖が(略) 

ロングシートはバケット型シート、モケットは緑と黄色のものが周期的に配置されています。
1色を基調に所々他の色を用いる配色は、同時期の201系などでも見られたものですが、主にバケットシートではないロングシートにおいて定員着席を誘導する目的があったことから導入され、一時期流行となったものです。

四国向けの車両は全車両がオールロングシートであり、デッキ・トイレ無しの短距離向けとして導入されています。
 車端部は鉄道車両では珍しい折り戸ドアとワンマン向けの運賃表が設置されています。
JR北海道所属車両 
変わってこちらは北海道の車両。小型の一段二重窓とクロスシート中心の座席配置が特徴です。 

まずはもっともベーシックなタイプ。かつてキハ183系や781系に搭載されていたR51-C型リクライニングシート(ストッパー付き)が集団見合い式で配置されています。

ローカル線の普通列車でリクライニングシートという破格のサービスを実現しており、集団見合い式の泣き所である「半数の着席者が進行方向反対向きにならざるを得ない点」は皮肉にも、その乗客数の少なさで気にならない状態になっています。

当初は急行向けとして製造された後述の転換クロスシート車に対して、こちらの車両は固定クロスシートで登場した後、引退した特急車両からリクライニングシートを譲り受け改座した経緯があります。

テーブルは集団見合い配置の中心にあるボックス部にのみ設置、その他の座席は設置されていません。
 同じR51-C型ですが、背もたれ裏の網ポケットが設置されていないタイプのものです。

1両全体が網ポケット無しの座席であったため、破れたために取り外した訳ではなく、元々設置されていないものと推察します。
 こちらは0系新幹線からのお下がり、W12型転換クロスシートを設置した車両。

新幹線用シートが転用された背景は、
①急行「礼文」向けに新製時から0系の廃車発生品である転換クロスシートを搭載した元 急行仕様車
②青森~函館間を結んでいた快速「海峡」用の50系客車が廃車になる際に、搭載されていた0系の廃車発生品のW12を再転用

と、2つのルートから採用されたようです。
シートピッチが若干異なっており、前者は980㎜、後者は940㎜と若干の差別化が図られています。
写真は980㎜ピッチの車両で撮影しています。
 
根室「本線」でありながら、ローカル線となっている釧路以東の区間(通称:花咲線)で運行されているう
ち、写真の522号車は沿線の浜中出身であるモンキー・パンチ先生の代表作、『ルパン三世』をモチーフにしたラッピング車両となっています。

内装にも大きく手が加えられており、座席は789系と同型のフリーストップリクライニングシートに交換されています。普通列車でフリーストップリクライニングシートは出血大サービス(笑)

JR北海道特急車両の最新型にして標準型のシートがなぜ普通列車に?といいますと、2010年に深川市で発生したダンプカーとスーパーカムイ号の衝突事故で789系1編成が廃車となったのですが、大きく破損したのは前から3両。Uシートの4号車を除いてもあと1両、座席が無事の自由席車両が残ったため流用したのではないか。というのが定説となっています。
しかし、座席部分のみが転用されたようで、台座の部分には「R51-C」と刻まれた銘板が残っていたりします。
 こちらはロングシート部。交換されたリクライニングシートと同じモケットに交換されています。
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