座席図鑑 JR西日本500系新幹線「のぞみ」       

JRC BLUE RIBBON PRIZE 1998
 「のぞみ」といえば「500系」
「500系」といえば「のぞみ」
それ程、”テツ”だけでなく一般にも名前を知られている新幹線ではないでしょうか。
戦闘機のようなフェイス・フクロウの羽のようなパンタグラフ。そして当時では世界最速であった300km/hでの高速運転で、新幹線一の人気者になりました。

N700系の増備によって500系は「のぞみ」から引退。現在は8両に短縮されて「こだま」で運行されており、このページは2010年2月までで引退した16両編成「のぞみ」の時代の内装になります。
車体形状が円筒状の構造になっているため、車内も屋根がカーブした独特の雰囲気に包まれています。

その影響からくる上方の圧迫感を軽減するためか、座席は他の形式より背もたれが少し低いものが使用されています。
しかしクッションの座り心地も、背もたれの成形も300系よりしっかりとした設計になっているようで座り心地は悪く感じられませんでした。
確かに窓側席だとカーブした側壁による狭さは感じられましたが、横揺れや騒音は300系とは比較にならないほど改善されています

シートピッチは1020㎜と、100系~N700Aに至るまで全車種で踏襲されてきた1040㎜ピッチより狭くなっています。

それは500系の「戦闘機フェイス」が原因となり、先頭車の定員が著しく減少してしまったことから、シートピッチの縮小とトイレ・洗面所を減らすことで300系と同じ定員を確保しています。

何故そこまでして300系の定員を確保したか。といいますと、JR東海がダイヤ乱れなどの事態が発生した場合に迅速な対応をするため、300系と同じ定員を確保しない場合は「のぞみ」として東海道新幹線区間に乗り入れることを認めず、無理な設計をしてまで座席定員を300系同等にした経緯があります。

しかし、300系と比較すると先頭車の定員は非常に少なく、各中間車は5~10名程度多いという、車両ごとの定員にバラつきが出る結果となり、結局のところ解決にはならなかったようです。

また先頭構造上、先頭車の一番前に客用扉を設置できず、特に「のぞみ」の1号車が自由席となって以降は他車種にある場所にドアがないことから混乱を招いたのも事実です。

「300㎞走行」「人気の戦闘機フェイス」は居住性や利便性を犠牲にして生まれた結果とも言えるかもしれません。
こちらは3人掛け席。

3人掛けの真ん中は不人気席であるため、座席の幅が少し広めになっています。
 
普通席は紫色ベースのモケットなのですが、青紫系と赤紫系の2種類がありました。

300系や700系以降の車両は全て編成内では1種類のモケットでまとめられてしまったので1編成内に2種類のモケットを縫った同じシートがある車両は500系が最後になりました。 
グリーン車は8/9/10号車の3両に設定されています。
座席は他形式同様の2列×2列配置でどっしりとしたリクライニングシートが並んでおり、基本的には(300系と装備を合わせなければ乗り入れを許さなかったJR東海の方針で)300系と同じなのですが、ヘッドレスト部には可動式ピローが設置されています。
座り心地はやわらかめ、といっても100系のように腰が沈むほどではなく、300系ほど極端に固くも
ない、適度に柔らかい座面クッションは快適です。(個人的には東海道・山陽のグリーンの中ではN700系に次ぐ快適さといっても過言ではないと思います)
   
オーディオ装置と読書灯のスイッチは中肘掛にあります。

車内の照度は暗め。夕方~夜間やトンネル内では照明と円形の車内が醸し出す、やわらかく包
みこまれるような優雅な雰囲気を味わえます。
シートピッチは1160mmで、足元にはフットレストが設置されています。
JR東海・西日本・四国・九州のページに戻る