座席図鑑 長野電鉄1000系「ゆけむり」 
 開業60周年を記念して華々しくデビューした小田急ロマンスカーHISEでしたが、そのハイデッカー構造がバリアフリーに対応できないことで、登場から20年足らずで置き換えが始まりました。
VSEの導入により3編成が運用離脱しましたが、その内2編成が長野電鉄に無償譲渡され、2006年からA特急として運行開始
愛称は「ゆけむり」。場所は変われど、都市の駅から温泉郷までを結ぶ観光特急の任は変わることなく活躍しています。
 車内はほぼHISE時代の原型を留めており、座席も非リクライニングで少し硬めのシートがそのまま並んでいます。

シートカバーは広告が入ったビニール製のものに交換されています。

小田急に残ったHISEは展望席を除いてモケットが赤に統一されている車両が多かったですが、こちらはブルーのモケットに統一。シートピッチは970mmで、足元のフットレストバーも健在です。

さて、この車両。最大40分程度という乗車時間と車庫の設備の関係でトイレ・洗面所は設置されていません。
小田急時代に問題になったバリアフリーは、展望席の後ろの出入り口のスペースに車椅子を置けるようにし、介助者はデッキのジャンプシートを利用する事で解決されました。
「小田急ロマンスカー」を象徴する展望席ももちろん残され、自由席として開放されています。
富士急行などとは違って「展望席料金」の設定は無く、自由席と同じ料金で利用できます。

もちろん自由席なので早い者勝ち。長野駅や湯田中駅では早いうちから展望席のドアに行列ができます。  

やはり展望席の存在感は絶大で、子供や観光客が「あ、これロマンスカーだよね」と言ってる所をよく見かけます。
運転士さんも小田急時代と同じく、車内のはしごを上って運転席に入ります。
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