座席図鑑 国鉄・JR東海・JR西日本100系新幹線              第26回ローレル賞受賞 
長い間製造が続いた0系の後継車種として1985年に登場したのが100系新幹線です。
0系から内外装をフルモデルチェンジし、シャープな形状の先頭車と2階建ての中間車が大きな特徴です。

2003年に東海道新幹線から撤退、同時に2階建て車や16両編成での運行もなくなりましたが2012年まで山陽新幹線の「こだま」で運行され続けました。
引退前の山陽新幹線「こだま」で撮影した写真とリニア・鉄道館保存の100系の内装をご紹介します。
(リクライニングは許可を得て作動させています)
リニア・鉄道館保存の車両で、100系新幹線登場時から16両編成引退まで見られたオリジナル車の車内です。

100系の内装、というと大型のシートを配置したグリーン車や個室車が象徴的でもありますが、実は一番レベルアップを果たしたのは他でもなく「普通車」ではないかと思います。

0系の普通車は前期型がW12/70転換シート、中期型がW12/70の改良型で転換シート、最終型でも3列席は集団離反式配置で回転が出来ないリクライニングシートでしたが、100系新幹線では3列席でも回転できるフリーストップリクライニングシートが設置されています。

現在の座席に比べてもやわらかめの座り心地で、シートピッチは100系以降N700系まで共通の1040㎜。
窓は2列1枚の大きなもので、これも東海道・山陽新幹線では最後になりました。
(JR東海のCM「シンデレラ・エクスプレス」のように遠距離恋愛の恋人たちの別れのシーンもこの窓越しだったのでしょうか)


リニア・鉄道館では保存車両の座席への着座は禁止となっています。大宮の鉄道博物館の200系の座席が中肘掛がヘタるほど劣化しているのを見ると妥当かもしれないですね。

その為、このように現役時代と変わらない美しい車内・座席が残されています。

管理人が訪れたときは期間限定で100系の運転台公開が行われていて、申し込んだところ「3人掛け席に座ってお待ちください」とのこと。ダメ元で「リクライニングさせて写真撮ってもいいですか?」と聞いたところ「3人掛けの方なら良いですよ」とOKして頂きました。感謝。
晩年の100系は全席が2列+2列の普通車に改造されましたが、グランド編成の階下席・ウエストひかりの普通席から100系のグリーン車に至るまで0系・100系のあらゆる所から座席を移植してきたので非常にバリエーションが豊富になっています。

モケットは全ての種類の座席で統一されており奇数号車がブラウン系、偶数号車は写真のブルー系になっていました。

写真は主に4連の車両に搭載されていた座席で、2階建て車の階下席(眺望の悪さを補うために2+2配置だった)や0系「ウエストひかり」から持ってきたものになります。

現在では味わえない「座るとフカッと沈み込む座り心地」でした。
逆光になってしまいましたが(汗)
同座席の奇数号車Verです。
 先ほどとほとんど同じ座席ですが、よく見るとソデ体(肘掛の下の部分)の形状が微妙に異なっている座席です。(こちらは肘掛下が布貼りになっています)

管理人もこの貴重な座席に気付かず、なんとなく後ろから全景撮った号車に設置されていました(笑)
この画像も全景画像からのトリミングになります。
(管理人が見た限り)もっとも多数派だったのがこちらの座席。「グランド」以外の100系のグリーン席に設置されていた座席です。

ピッチこそ狭いものの、バブル期登場の100系のグリーン席の座席を楽しめる貴重な存在でした。
 ほぼ同じ座席ですが、肘掛に貼られている革の色が違うバージョンです。

その他に、よく見ると背もたれに入っている線の本数が違います。

(どうやら、こちらは喫煙車の「平屋グリーン」上の座席は禁煙車の「2階グリーン」出身のようです)
 こちらはもう見るからに形が違いますね。
2階建て車を4両連ねた「グランドひかり」のグリーン車出身の座席です。

ソデ体に革が貼られていない他、背もたれやヘッドレストの形状なども違いました。
「100系」といえば2階建て車。2階建て車といえばグリーン車の他に食堂車でしょうか。

300系以降の新幹線では低重心構造となり、食堂車やカフェテリアの類の施設を持つ新幹線は100系が最後になってしまいました。

食堂車の客室は2階に設置され、眺望は抜群でした。1階は厨房となっており、1階で調理された料理は2階へ繋がっているリフトで2階に運ばれ、ウェイトレスさんの手で提供されていました。

この食堂車も現在は「リニア・鉄道館」で展示されています。
普段は公開していないようですが、管理人がリニア・鉄道館を訪れた日には100系新幹線の運転台が公開されていました。

0系より運転席の窓枠もシャープになっていますね! 
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